住宅ローンは繰り上げ返済で早めに終わらせる方が多いと思います。
でも一部の方は、生命保険がセットされた住宅ローンは、万一のことがあった場合は住宅ローンがゼロになるので繰り上げ返済しない方が良いと言います。
実際、60歳で定年退職後に同僚だった人が2人亡くなりました。62歳と60歳。住宅ローンが残っていれば生命保険で充当されたでしょう。
60歳で定年した直後は、やっぱり何があるか分からないから、繰り上げ返済はやめておこうと思いました。
私は、60歳から65歳まで元の職場の紹介で新しい職場で働くことができ、65歳からはやりたかった在宅の仕事に切り替えました。
職場をやめた後でも十分な安定収入があれば問題ありません。
でも私の場合は収入に波があり、65歳以降は次第に先細って行きました。生活費の不足分を充当するのはよけてあった住宅ローン返済用の資金からでした。
70歳で何とか住宅ローンを完済しましたが、不足分を戻すのが大変だったし、結局、手元に残ったお金はゼロでした。
私がその時に残念に思ったのは、住宅ローンを65歳の時点で完済しておけばよかったということでした。
65歳の時点ならまだ口座残高に多少の余裕があったので、間際になって慌てる必要がなかったからです。
そして、65歳以降も、在宅の仕事をしながらでも何らかの職についていればよかったと思いました。
職がなければ地元のシルバー人材センターに登録することを、ぜひともおすすめします。
シルバーというと、年寄りが集まって公園の清掃をしたり、草刈りをしたりといったイメージがありますが、実際には建物の中での軽作業や事務的な仕事が色々あります。
最初はほとんど何も紹介されませんが、一つ二つと仕事をこなしていくうちに、紹介される仕事が増えていきます。
そうすれば65歳から70歳までの間に、手元の資金は少しずつ増えていったでしょう。
体力的には、75歳までは普通に働けます。シニアになってからの生活設計はある程度明確にしておくことをおすすめします。
退職金はほぼ全額残しつつ、日ごろの生活費は働くか事業主になって稼ぐかで充当すること。いずれ働けなくなる時期が来るので、退職金はその時に不足分の充当に充てる。こうすればよかったと思いました。
まだ健康で働けるので、シルバーから紹介された仕事をしつつ、在宅の仕事も続けて、ゼロになった口座残高を少しづつ増額していこうと思います。
まとめ
住宅ローンは定職があるうちに完済した方が良い。
仕事をやめた後も、個人事業主でもいいし、どこかで働くのもいい。最低でもシルバー人材センターの登録して収入源を持っておくこと。
体力的には75歳までは十分に働ける。
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