お盆になると、毎年かかかってくる内線電話があるんです。
ひどいときは5分に1回ぐらい鳴る。
その電話は私の机の上にあって
受話器を取るとガサガサ・ザーという音が聞こえるだけでだれも出ない。
内線番号を見て場所を確認してもだれもいない場所なのです。
事務所の女の子たちは寒くなって震え気味です。
ここは施設長の私が退治しなければ。
いやだけど。。。。
発信元の電話機をみると勝手に発信ランプがついて受話器からはガサガサと音がします。
施設長は「ははーん」と思い当たりました。
今の子たちはプッシュホンだから分からないんですが、ウチの会社はダイヤル回線なのです。
ダイヤル回線は、フックを1回押すと1をダイヤルしたことになる。なので、どこかが接触不良になって1回接触が離れると1をダイヤルしたことになるんです。
私の内線番号は11だから
接触不良2回で私の電話が鳴るというわけでした。
この電話はもう壊れていたので廃棄処分です。
ほかの場所から使えそうな電話機をはずしてきて、だめになっていたバッテリーを取り替えてやると。。。
復活しました。
もうお盆になっても電話はかかってきません。
たぶん。。。
女の子たちは、電話が勝手にかかるカラクリが分からないので怪訝そうです。
お盆電話のミステリーは完結しました。
でも、ちょっとドキドキするあのお化け電話の感触をみんなは楽しんでいたのかも。